ご進呈の高級土産

知り合いから博多土産で「めんたいこ」をいただきました。
明太子はわが家でもみんなの好物です。もちろん、ほかほかの炊きたて白いご飯にめんたいこはたまらんものですし、パスタにしてもいい、イカ刺をめんたいこであえるのもオツなものだし、大根おろしを添えた明太子は素晴らしい酒の肴であります。

そんな明太子ですが、昨今はスーパーなどでかなりお手頃で手に入るようになりました。
わが家もごたぶんにもれず、不況を受けて食費も制約中ならば、めんたいこも当然普段はその「お手頃」なものを購入しています。これはよく言われているように、めんたいこといってもまわりに辛みのあるタレをまぶしてあるだけで、本当にちゃんと漬けたものとは違います。
だから辛いばっかりで味に奥行きがないなどと言われています。でもまぁ、パスタにしたり、朝食のおかずならこんなもんだろ、ぐらいで食べていたわけです。

それが、いただきものの博多めんたいこは有名老舗名店のもの、といっただけではない、どうやら「極上」品らしく、「熟成・高級」みたいな毛筆書きの札までご丁寧についています。
食べてびっくり、ねっとりとした食感とプチプチの歯ごたえ、ほのかな甘みが辛みのあとにふんわりと広がるコクのあるうまさ、私と夫は「おお、これこそが明太子だよね」と目を♥にして酒を飲み、ご飯をかっこむ子供たちは「これだけでメシが2杯はいける」と争うように食べました。

本物の味ってのは、誰にでもわかりやすく「おいしい」のですねぇ。
もっともこの博多めんたいこ、デパ地下なんかでもお目にはかかりますが、いやはや、お高い。なんといっても明太子はそれだけで主役級になれるわけでもく、箸休めあるいはご飯のお供ということでそれだけの金額をかけて、しかも夫婦ふたりの酒のつまみに3人の食べ盛りの子供のご飯のおかずにたっぷりと用意する量を購入したら、財布がからっぽになってしまいます。

「こういう明太子は頂き物と相場が決まっている」
と夫が断言しました。確かに昔から、家に何か高級な食材(かにの缶詰とか、殻つきのホタテとか板箱いり牛肉とか)があるのは、どなた様からご進呈いただいたものです。
子供たちはこの明太子をお土産に下さった夫の上司の名前だけはシッカリと胸に刻み、「あの人また、ウチにこないかねぇ」と明太子大臣としてわが家では尊ばれております。

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